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    ビニールハウス換気システムの構築 : 第2弾    
    改良点 ⇒ 1.フルオープンに対応   2.換気の開け幅を設定可能に   3.手動&自動運転混在可    
 
吉永智紘 様  (熊本イチゴ農園仲間代表)
熊本県玉名郡和水町

 

 
吉永様のコメント
KARACRIXを利用したシステムも既に10年経ちました。しっかり安定動作しています。KARACRIXのおかげで、今回のようなシステム変更も楽に実現できました。KARACRIXを利用すると1から10まで全てを自分で作り込む必要がないので楽にシステムを組む事ができます。勿論、ハウス換気のみならず、色々なシステムを組む事ができます。自分もやってみようという方は電子メールでご連絡ください。メールによるサポートができると思います。

 
KARACRIXを応用して、吉永様が作られたハウス換気のシステムを以下ご紹介します。
以下、吉永様の投稿をそのまま掲載しています。-- (株)エスアイ創房 --

 
 
●第2弾開発の目的と効果
1モーターで8ヶ所の谷部分を連結稼働していましたが、巻上げ機の故障など、メカ部分の老朽化によるトラブルが増えました。そこで、ハウスの頂上まで巻き上げるフルオープンを可能とするため、8個の換気モータに置き換えました。
第一弾と比べ、メカ部分がなくなったため、トラブルが減りました。8か所の谷部分を個別に開閉できるので、天井フィルム張り替え時やメンテナンス時の運用が楽になりました。

●フルオープン化のメリット
1. 温度上昇を抑える事ができる。
    通常は谷部分を60cmほど開け閉めしますが、4月5月など温度が上昇する時期は120cmとか、場合によっては頂上付近まで、いつでも開ける事ができます。
また、定植後1ヶ月間は、温度上昇を抑えるため、雨以外の日は頂上付近まで開けておくことで徒長を抑え、締まった株に育てる事ができます。雨の日は閉めておくことで炭素病の発生を抑える事ができます。
2.シーズンオフも天井かけっぱなしで良い。
    シーズンオフの6~9月は、マルチはがし、耕運、堆肥入れ、太陽熱消毒、肥料入れ、畝立て、定植と色々な作業があります。この全てにおいて天井かけっぱなしであれば、長雨で予定を狂わされることなく予定通りに作業できます。また、天井を大きく開け、涼しい環境下で作業できます。
3.台風対策が楽にできる。
    天井フィルムをはがすのでなく、頂上まで開け、数か所をヒモで縛る事で対処できます。台風通過後はヒモをはずし、降ろすだけなので、労力の違いは歴然です。

●構成と費用 (換気モータ8台用)
   
項目 費用 備考
1. 換気モータ 2万円×8台  
2. 換気モータ制御盤 11万円×1台  
3. モータと制御盤をつなぐ電線 6000 円 100m
4. 中古PC 3万円×1台  
5. IO装置 2万円×1台 KaracriBoard-TK0040A
6. ソフト 無料 OS 及び KaracrixBuilder-32F (Free版)
7. 諸材料 2万円 備品
投資合計 35万円  

 
 
システム図  
PC×1セット IO装置(TK0040A)×1台 温度センサ×1 雨センサ×1
換気モータ×8台 モータ制御盤×1台 装置収納箱 信号,電源ケーブル
 
吉永ハウス 写真

換気モータとハウス
 

制御パソコンとモータ制御盤(換気モータ駆動8台分)

換気モータ
 

モータ制御盤内(自動と手動切り替え可 / モータ1台毎の手動操作も出来る)

ハウス温度計(シンプルに1センサ)
 

雨センサ(雨降ったらハウスを閉める)
 
 
鍋島ハウス 写真

ハウス
 

パソコンとモータ制御盤

施工前
 

換気モータ取り付け後

雨センサ×1
 

温度センサ×1

ブレーカ盤
 

IO装置(パソコンとモータ制御盤をLANで繋げるもの)
 
 

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