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4章 モニタ画面による監視と操作


本章では、KARACRIXのGUI上で行なえるオブジェクトの監視、操作の基本について説明します。

オブジェクトの監視・操作を行なうための準備作業は、「17章 オブジェクトの登録」を参照して下さい。

4.1 オブジェクトの監視

(1)監視パネルメニュー

「メインメニュー」画面の“監視/手動操作”ボタンを押すと「監視パネルメニュー」画面が表 示されます。

図4-1 監視パネルメニュー

ここでは、現在登録されている監視パネルが縮小イメージで表示されます。このメニュー中の任 意のイメージを選択すると「監視パネル」画面が表示されます。

※監視パネルの新規作成を行なう場合は、空白の欄を選択して下さい。(4.3 (4)を参照)

(2)監視パネル

「監視パネルメニュー」画面の登録されている欄を選択して下さい。

「監視パネル」画面が表示されます。

図4-2 監視パネル

この監視パネルを使用して、オブジェクトを監視・操作します。このパネルは監視パネルCADで 作成します(「14章 監視パネルの作成」を参照)。

(3)リスト表示

監視パネルに登録されているオブジェクトをリストで表示することができます。

「監視パネル」画面の“リスト表示”ボタンを押すと「オブジェクトリスト」画面が表示されま す。

オブジェクトリストに表示される項目は次のとおりです。

図4-3 オブジェクトリスト

@ID名                   オブジェクトのID名を表示します。

Aオブジェクト名     オブジェクト名を表示します。

B種類                   オブジェクトの種類を表示します。

C入力データ          オブジェクトの現在のデータを表示します。

D操作                   操作者を表示します。

操作者とは、出力型のオブジェクト(BO)を操作した者のことをいいます。この操作者には次の

種類があります。

表4ー1 操作者の意味

4.2 オブジェクトの操作

(1)監視パネルからの操作

「監視パネル」画面上には、監視、操作の対象であるオブジェクトが図化されて表示されます。 マウスのカーソルを画面上のオブジェクト(動部品)に重ねてみるとカーソルの色がからに変化して、選択できることを示します。

図4-4 オブジェクトの操作

マウスポインタをそのオブジェクトの絵に重ねた状態でマウスボタンをクリックすると、オブ ジェクト操作ダイアログが表示されます。

このダイアログはオブジェクトの種類によって機能が異なり、次の2種類があります。

●状態ダイアログ

BI(バイナリ入力型)、AI.i(アナログ入力整数型)、AI.f(アナログ入力実数型)のオブジェク トを選択したときに表示され、オブジェクトの状態を表示します。

BIオブジェクトのダイアログで、状態を表す文字列(“現在の状態”欄の表示文字列)は、オブ ジェクト登録の設定に依ります。

また、BIオブジェクトの状態ダイアログには、図4-5のように状態表示のみのタイプと、状態 設定を入力できるタイプがあります。

       

(状態表示のみ)                      (状態設定機能付き)

図4-5 状態ダイアログ(BI)

AI.f(AI.iも同様)オブジェクトのダイアログには、表示した時点の値が表示されます。

また、AIオブジェクトの状態ダイアログには、図4-6のように状態表示のみのタイプと、状態設 定を入力できるタイプがあります。

       

(状態表示のみ)                      (状態設定機能付き)

図4-6 状態ダイアログ(AI)

状態設定機能付きのダイアログでは、設定値の表示エリアを選択すると、数値入力ダイアログが 表示されますので、ここで任意の数値を入力することでBI、AI.i,AI.fオブジェクトの状態を直 接入力することが出来ます。

※状態表示のみのダイアログと、状態設定機能付きダイアログについては「付録H オブジェクト状態ダイアログの表示切替え」を参照して下さい。

●操作ダイアログ

BO(バイナリ出力型)のオブジェクトを選択したときに表示されます。これはオブジェクトの状 態の表示・設定を行います。

オブジェクトの操作はON・OFFボタンを選択して行います。

現在“ON”状態のオブジェクトを選択すると、“OFF”ボタンが大きく表示されます。

現在“OFF”状態のオブジェクトを選択すると、“ON”ボタンが大きく表示されます。

図4-7 操作ダイアログ

オブジェクトの状態を“ON”から“OFF”または、“OFF”から“ON”のように変化させると、監 視パネル上のオブジェクトが監視パネルCADで作成時に設定した、状態による色定義に応じて変化 します。

(2)リストからのオブジェクト操作

「オブジェクトリスト」画面からもオブジェクトの操作が可能です。

“リスト表示”ボタンを押して「オブジェクトリスト」画面を表示してください。

操作したいオブジェクトのある行をクリックすると操作ダイアログが表示されますので、同様に “ON”、“OFF”の選択を行なって下さい。

図4-8 リストからの操作

4.3 監視パネルの管理

作成した監視パネルを消去したり、パネルの名称を変更したりといった編集を行うことができま す。まず、「監視パネルメニュー」画面から“監視パネル管理”ボタンを押して「監視パネル管理」 画面を表示します。

“パネル”欄には監視パネルの縮小イメージが表示されます。

図4-9 監視パネルの管理

(1) 監視パネル名称の変更

@名称を変更したいリスト上の“監視パネル名”欄をクリックします。

A「文字入力」ダイアログからパネル名称を変更します。

図4-10 監視パネル名称の変更

(2) 監視パネルの消去

@リスト編集ボタンを押して、“CLR”あるいは“DEL”表示にします。

A消去したいパネルのある“リスト消去”あるいは“リスト削除”ボタンを押すとパネルの内容が 消去されます。

図4-11 監視パネルの消去

(3) コメントの付加

“コメント”欄を選択すると文字入力ウィンドウが表示されます。

ユーザのコメント欄として自由に利用することができます。

図4-12 コメントの付加

(4)新規監視パネルの登録

●新規作成する場合(1)

新規の監視パネルをメニューに登録するには、次の手順で行います。

@「監視パネルメニュー」画面の空白のメニュー領域を選択します。

A“パネル名称を決めます”という確認ダイアログが表示されるので、「YES」を選択します。

B文字入力ダイアログが表示されるので、パネル名称を登録します。

C自動的に「監視パネル」画面が表示されます。この時点では、まだパネルを作成していないので 何も表示されていません。ここで、“監視パネルCAD”ボタンを押して「監視パネルCAD」画面を 表示し、監視パネルを作成してください(「14章 監視パネルの作成」を参照)。

図4-13 新規監視パネルの登録

●新規作成する場合(2)

@「監視パネル管理」画面の“監視パネル名”が空白の行を選択します。

A文字入力ダイアログが表示されるので、パネル名称を登録します。

B“END”ボタンを押して「監視パネルメニュー」画面に名称の登録された欄を選択して「監視パ ネル」画面を表示して下さい。ここで、“監視パネルCAD”ボタンを押して「監視パネルCAD」画 面を表示し、監視パネルを作成してください(「14章 監視パネルの作成」を参照)。

図4-14 新規監視パネル名の登録

●外部からリソースファイルを読み込む場合

監視パネルのリソースを外部から読み込むことで、新規パネルを登録することができます。この 方法は、他者が作成したパネルリソースを共有する場合に便利です。「18章 リソースファイルの入出力」を参照して下さい。



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