長期トレンドグラフは、「インターバルファイル記録」画面で設定したタイミングで記録、保存
されているオブジェクトのログファイルをグラフ化して表示する機能です。短期トレンドグラフと
の違いは、最高1年までの長期のトレンドを観察、解析することができるところです。
メインメニューの“長期トレンド”ボタンを選択して下さい。「ファイルグラフ」画面が表示さ れます。まず、グラフの名称を登録します。未登録の行(何も表示されていない行)を選択します。 表示するオブジェクトに関連する適当な名称を登録して下さい。
図8-1 グラフ名を登録
(2)オブジェクトの登録
(1)でグラフ名を登録した行の“オブジェクト/描画”欄を選択すると、「グラフ描画条件設定」 画面が開きます。ここで、グラフ描画したいオブジェクトを選択します。
表中の“ID名”、“オブジェクト名”欄を選択してオブジェクトを登録します。1グラフ当たり8 オブジェクトまで登録できます。
図8-2 オブジェクトを登録する
(3)表示開始時刻、終了時刻の設定
「グラフ描画条件設定」画面の“表示開始時刻”、“表示終了時刻”欄に、表示する開始時刻と終 了時刻を設定します。表示できる期間は、1時間から 1年と1時間までです。
図8-3 表示期間の設定
(4)グラフ表示属性の設定
オブジェクトリストエリアのグラフ表示属性を設定します。
図8-4 グラフ表示属性の設定
表示上限値、下限値
・アナログオブジェクトの場合
描画する範囲の上限と下限を決めます。アナログオブジェクトの上下限値内で、表示範囲だけを 変えたい場合に指定します。上限値を“表示上限値”欄に、下限値を“表示下限値”欄に設定しま す。デフォルトでは、オブジェクト登録で設定された上下限値が設定されています。
図8-5 アナログオブジェクトの表示範囲(グラフ画面)
・バイナリオブジェクトの場合
グラフを描画する位置を指定します。描画できる位置は1〜10です。表示位置を“表示上限値” 欄に設定します。
図8-6 バイナリオブジェクトの表示位置(グラフ画面)
線色
表示するグラフの線の色を数値で設定します。色と番号の対応は、“設定データ参考情報”をご 覧下さい。
線幅
表示するグラフの線の幅をドット単位で設定します。最大4ドットまで設定できます。
結線
データ表示区間の“最大値”、“最小値”、“平均値”のどの処理方法でプロットするかを指定しま す。番号の対応は、“設定データ参考情報”をご覧下さい。
線種
表示するグラフの線種を数値で設定します。線種と番号の対応は、“設定データ参考情報”をご 覧下さい。
打印
データプロット点にマークを表示するかどうか数値で選択します。番号の対応は、“設定データ 参考情報”をご覧下さい。
図8-7 設定データ参考情報
(5)表示倍率とグラフ描画
グラフの時間軸方向の表示倍率を変更することにより時間軸の表示データエリアを拡大すること ができます。データの表示区間を絞り込んで使用することで表示区間のトレンドをより詳しく解析 する場合などに便利な機能です。
最大表示期間をグラフの表示エリアの100%、200%、300%の倍率に設定することができます。
「グラフ描画条件設定」画面の“表示領域倍率選択”ボタンを押すことにより表示倍率を選択し て下さい。
図8-8 表示倍率の選択
表示領域倍率を選択したら、“グラフ表示(実行)”ボタンを押して下さい。
グラフが描画されます。
(1)グラフを時間方向にスクロールする
「グラフ移動」ボタンで時間軸(横軸)方向に表示エリアをスクロールします。
(2)計測線の利用
計測線とは、任意の時刻のグラフ上のデータを読むときに使用します。グラフ下の表の“現在値” 欄にはこの計測線とグラフの交点の値が表示されます。
計測線は、“計測線移動”ボタンにより時間軸方向に移動しますので、任意の時刻のデータを読 むことができます。
計測線の位置する時刻は“線時刻”欄に表示されます。
“現在”ボタンを押すと計測線がグラフ上の最新時刻位置に戻り、グラフも初期位置に戻ります。
(3)縦軸スケールの表示
縦軸のスケール値は、表エリアの“軸”欄に“*”がついているオブジェクトのスケールで表示 されます。表エリア内の任意のオブジェクトをクリックして選択するとそのオブジェクトのスケー ルに切り替わります。