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CentOS3関連メモ

下記内容の作業に対し損害が生じた場合であっても当社は一切の責任を負いかねます。
また、PCのハードウエア環境やCentOSのインストール時の選択内容によっては、
下記解説の通り動作しない場合もあるかも知れません。予め御了承ください。
 
 
   1.   コマンドターミナル(端末)の起動方法について    コマンドの入力
   2.   ファイルの編集方法について    テキストエディタの起動
   3.   WEBサーバの起動    WEBシステム準備1/3
   4.   WEBサーバにKaracrixBuilderを知らせる    WEBシステム準備2/3
   5.   KaracrixBuilderのWEBページの発信許可設定    WEBシステム準備3/3
   6.  WEBシステムの試験運転  
   7.  セキュリティレベルの変更    トラブル対策
   8.  KaracrixBuilder自動起動    自動化
   9.  KaracrixBuilder画面にメッセージが出た    トラブル対策
   10.  KaracrixBuilderで作ったファイルをウインドウズに持って行きたい    ウインドウズ対策
   11.  Linux 起動中に停電すると    参考知識
 
 
   ===========================================================================
      1. コマンドターミナル(端末)の起動方法について  (コマンドの入力)
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   コマンドを打ち込む端末画面は、下記2つの方法で開けられます。
   1. 画面左下→システムツール→ターミナル
   2. 右ボタンクリック→新しいターミナル(E)
   3. ターミナル画面が出たところで、試験的に次のコマンド打ち込んでみて下さい。
   4. date
 
  
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      2. ファイルの編集方法について  (テキストエディタの起動)
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   Linux UNIX の世界では、ファイルを編集するツールとして、vi や emacs があります。
   しかし、これらを入門者あるいは時々Linux使う者が使いこなすのは大変です。
   CentOSには、Windowsライクなファイル編集ツールがありますので、
   使えるのであれば試してみてください。
  
   1. 画面左下→アクセサリ→テキストエディタ
   2. gedit 画面が表示されます。
   3. 最初の1回のみ編集エンコード環境を整えます。(行わないと文字化けします)
    3.1. 編集(E)→Preferences→▽エディタ→保存
    3.2. When saving an existing file ... の
       チェック設定 → 可能な場合は元のファイルのエンコーディングを使う(s)
    3.3. When saving a new file ... の
       チェック設定 → 可能な場合は現在のロケールエンコーディングを使う(r)
    ※ 注意:常にUTF8を選択してはいけません。
   4. そして、ファイル編集します。
      ※注意
      自分のディレクトリ内のファイルを、間違って、ルート権限で編集してしまうと、
      自分のアカウントで見れなくなったりします。ルート権限でファイル編集する場合には注意が必要です。
      その他いろいろ慣れない事による問題あるかと思います。詳しくは親切な他情報参照。
  

  
 
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      3. WEBサーバの起動  (WEBシステム準備1/3)
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   WEBサーバを起動させるには、(バックグラウンドプログラム)サービスを有効にします。
   1. 画面左下→システム設定→サーバ設定→サービス
   2. ルートユーザでない場合には、ルートのパスワードを要求されるのでこれを入力
   3. 一覧内の httpd にチェックを入れて、保存(S)ボタンを押す。
   4. 終了
   以後、CentOSの起動(再起動)と同時にWEBサーバが自動起動するようになります。
  
   ここでついでに、外部攻撃対策として不要なサービスを切っておきましょう。
   以下に示すもの以外は、KaracrixBuilderでは使用しませんので、チェックを外し
   保存(S)ボタンを押し、次回起動からは止めてしまいます。
   ---------------------------------------
   以下必要
    canna   (仮名漢字変換)
  crond   (Linux内部のスケジューラ)
  cups   (印刷管理)
  httpd   (WEBサーバ)
  iptables   (ファイアーウォール)
  keytable   (キーデータ [画面一覧に有る場合無い場合もある])
  kudzu   (新規ハードウエアチェック)
  network   (ネットワーク管理)
  syslog   (Linux内部の異常記録)
  xinetd   (ネットワークプログラム管理)
   ---------------------------------------
  
   但し、上記のみの設定では、telnet や ftp 等は使用できなくなります。
   telnet や ftp 等使用する場合には、この画面より、その都度、サービスを
   「開始」「停止」「再起動」させるなどしてご使用ください。
   Linux入門の方がこれらにチェックを入れての保存(S)は大変危険です。
   以下のサービスの運用には十分ご注意ください。
   ---------------------------------------
    telnet   (リモートログイン)
  vsftpd   (FTP)
  sshd   (SSHD:ハッカー多く特に危険)
   ---------------------------------------
  
  
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      4. WEBサーバにKaracrixBuilderを知らせる  (WEBシステム準備2/3)
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   起動するWEBサーバに、KaracrixBuilderの存在&場所を知らせる必要があります。
   これを知らせるファイルが httpd.conf です。
   この中に、KaracrixBuilder のホームディレクトリを記述しておきます。
   karacrix16A 用の httpd.conf のサンプルを以下用意しておきます。お使いください。
   ※サンプルhttpd.confの受信ポートは、80と8080の両方からアクセスできるよう設定してあります。
  
   httpd.conf
  
   このサンプル内では、KaracrixBuilder(karacrix16A) が、ホームディレクトリ
   /home/karacrix/ の下に置かれているものとして記述しています。
   従って、このホームディレクトリを
   あなたが karacrix16A を解凍設置したパス(場所)に修正する必要があります。
  
   1. 上記サンプル httpd.conf を CentOS にダウンロードします。
     (右ボタンクリック & Save Page As... )
   2. ファイルを編集してください。(上記、ファイルの編集方法について参照)
  
   あなたのホームディレクトリ名が、/home/nippon1 だとしたら、
   /home/karacrix/ → /home/nippon1 と変更します。
   変更しなければならない箇所は、全部で「4」箇所あります。ご注意下さい。
  
   DocumentRoot "/home/karacrix/karacrix16A/sys/sweb/htdocs"
        ↓
   DocumentRoot "/home/nippon1/karacrix16A/sys/sweb/htdocs"
  
   <Directory "/home/karacrix/karacrix16A/sys/sweb/htdocs">
        ↓
   <Directory "/home/nippon1/karacrix16A/sys/sweb/htdocs">
  
   ScriptAlias /cgi-bin/ "/home/karacrix/karacrix16A/sys/sweb/cgi-bin/"
        ↓
   ScriptAlias /cgi-bin/ "/home/nippon1/karacrix16A/sys/sweb/cgi-bin/"
  
   <Directory "/home/karacrix/karacrix16A/sys/sweb/cgi-bin">
        ↓
   <Directory "/home/nippon1/karacrix16A/sys/sweb/cgi-bin">
  
   最後に、
   編集した httpd.conf ファイルを、例えば、/tmp 等に仮コピーしておいてください。
   ※httpd.conf~ というファイルはテキストエディタによってバックアップされているファイル名です。ご注意下さい。
  
   では、
   1. ルート(一般ユーザ領域外作業なのでルート権限必要)でログインし直します。
   2. 編集&仮コピーした /tmp/httpd.conf を /etc/httpd/conf にコピーしてください。
   3. /etc/httpd/conf/httpd.conf のコピー時間を念のため確認してください。
   4. 終了
   5. この作業を失敗しても、他に大きな影響を与えることはありません。
  
  
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      5. KaracrixBuilderのWEBページの発信許可設定  (WEBシステム準備3/3)
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   KaracrixBuilderのWEBページを発信(可視)させるようにするには、その許可を行う必要があります。
   KaracrixBuilderが存在するあなたのホームディレクトリをWEBサーバが参照しても良いようにするものです。
   コマンドターミナルを用いて許可の設定を行う場合の例を下記示します。(△はスペースを示す)

    %  cd   (ホームディレクトリに移ります)
  %  whoami   (アカウントがあなたのものか確認します)
  %  pwd   (位置を確認します。本説明条件の場合、 /home/karacrix と出るはずです)
  %  su   (スーパーユーザになります。パスワードが必要です)
  %  cd △ ..   (一つ上のディレクトリに移ります)
  %  pwd   (位置を確認します。本説明条件の場合、 /home と出るはずです)
  %  ls   (一つ上のディレクトリで自分のディレクトリ名があるのを確認します karacrix)
  %  chmod △ 755 △ karacrix   (ホームディレクトリのパーミッションを設定します)
  %  exit   (スーパーユーザを抜けます)
  %  cd   (ホームディレクトリに移ります)

   注意:KaracrixBuilderを含めホームディレクトリ内環境を色々変更していると、上記の
         chmod  755   karacrix   コマンドだけではWEBサーバが参照し得ない状況のままでいる場合があります。
         各種許可モードの細かなチェックなど面倒なかた、あるいは入門者のかたは、
         少々危険ですが、最終手段として、
         ホームディレクトリ以下全てのパーミッションを設定の対象にする以下のコマンドを、
         chmod △ 755 △ karacrix   に置き換えてご使用ください。
         %  chmod △ -R △ a+rx △ karacrix
 
 
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      6. WEBシステムの試験運転
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   ● WEBシステムの試運転
 
   例えば、CentOSを再起動するなどしてWEBサーバーを立ち上げ直して下さい。
 
   ● CentOS 同一 PC 内からのアクセス
 
   WEBサーバーが立ち上がっている状態(はず)で、KaracrixBuilderを起動して下さい。
   CentOS標準装備されているWEBブラウザソフトを起動し、そのURL部に
   下記、IPアドレスを指定してください。
 
   http://127.0.0.1/   
   http://127.0.0.1:80/   
   http://127.0.0.1:8080/   
   あるいは   
   http://localhost/   
   http://localhost:80/   
   http://localhost:8080/   
 
   関連ソフトが全て正常動作していれば、KaracrixBuilderホームページが読み込まれます。
   ユーザーIDとパスワードが要求されます。KaracrixBuilderデフォルトの状態では、
   ユーザーID ->  1 (半角)
   パスワード ->  1 (半角)
   を入力してログインして下さい。
 
   ● PCからのアクセス
 
   WEBサーバーが立ち上がっている状態(はず)で、KaracrixBuilderを起動して下さい。
   ネットワークにつながっている、ウインドズPC等のWEBブラウザソフトのURL部に
   KaracrixBuilderが立ち上がっているホスト(CentOS)のIPアドレスを指定してください。
 
   http://192.168.0.1/   ←ホスト(CentOS)のIPアドレスが、192.168.0.1の場合
   http://192.168.0.1:80/   ←ホスト(CentOS)のIPアドレスが、192.168.0.1の場合
   http://192.168.0.1:8080/   ←ホスト(CentOS)のIPアドレスが、192.168.0.1の場合
   DNSが動作している場合には
   http://ホスト名/
   http://ホスト名:80/
   http://ホスト名:8080/
 
   URLを指定すると、KaracrixBuilderホームページが読み込まれます。
   ユーザーIDとパスワードが要求されます。KaracrixBuilderデフォルトの状態では、
   ユーザーID ->  1 (半角)
   パスワード ->  1 (半角)
   を入力してログインして下さい。
 
   ● 携帯からのアクセス
 
   上記「PCからのアクセス」と同様に、iモード等の携帯からアクセスできます。
   ※KaracrixBuilder携帯用ページは、HTMLで書かれていますので、
      約3〜4年以前の旧式のau機vodafone機からではアクセスできません。
 
   http://IPアドレス(ホスト名)/i/   ←iモードの場合
   http://IPアドレス(ホスト名):80/i/   ←iモードの場合
   http://IPアドレス(ホスト名):8080/i/   ←iモードの場合
   http://IPアドレス(ホスト名)/k/   ←au,vodafoneの場合
   http://IPアドレス(ホスト名):80/k/   ←au,vodafoneの場合
   http://IPアドレス(ホスト名):8080/k/   ←au,vodafoneの場合
 
   URLを指定すると、KaracrixBuilder携帯用ページが読み込まれます。
   ユーザーIDとパスワードが要求されます。KaracrixBuilderデフォルトの状態では、
   ユーザーID ->  1 (半角)
   パスワード ->  1 (半角)
   を入力してログインして下さい。
 
 
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      7. セキュリティレベルの変更  (トラブル対策)
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   外部からCentOSのWEBシステムにアクセスできない。
   このような場合の原因の一つとして、知らず知らずに、或は、インストール時に
   セキュリティを強くし過ぎてフィルタをほとんど締めた状態にしている場合があります。
   これが原因であるかどうかを探りたい時には、セキュリティレベルを一時的に外すなどして
   調べてください。
   調査後は、セキュリティレベルをまた戻すなど、お忘れなきよう注意願います。
    (3.WEBサーバの起動(WEBシステム準備1/3)を守っていればOKだと思いますが)
   1. 画面左下→システム設定→セキュリティレベル
   2. ルートユーザでない場合には、ルートのパスワードを要求されるのでこれを入力
   3. Security level: を、
      「ファイアーウォールを無効にする」に設定し、OK する。
  
  
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      8. KaracrixBuilder自動起動  (自動化)
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   KaracrixBuilderを、PC&CentOS立ち上げに連動させ自動起動させる事ができます。
   設定の手順としては、
   1. PC&CentOS が立ち上がったところで、自動ログインさせます。
   2. 次に、ログインしたところでアプリケーションソフト(KaracrixBuilder)を自動起動させます。
  
   ○ 自動ログイン
  
   1. 画面左下→システム設定→ログイン画面
   2. ルートユーザでない場合には、ルートのパスワードを要求されるのでこれを入力
   3. GDM設定画面の「一般」タブ画面を選びます。
   4. 時間待ちログイン
      チェック設定 → 指定時間(秒)後にユーザを自動ログインさせる
   5. 時間待ちログインのユーザ名(e)
      自分のアカウント名を選択
   6. ログイン前の待ち時間(s)
      30 (秒)ぐらいを設定
   7. 終了
   8. おまけ: GDM設定画面の「グラフィカルグリータ」タブ画面を選びます。
      自分の好きなログイン画面を同時に指定しておきます。
   9. 本当の終了
  
   ○ 自動起動
  
   1. 画面左下→個人設定→他の個人設定→セッション
   2. 「セッション画面の自動起動するプログラム」タブ画面を選択します。
   3. 自動起動プログラムの、「追加」を行います。
     /home/????/karacrix16A/karacrix.sh を指定します。
  
  
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      9. KaracrixBuilder画面にメッセージが出た  (トラブル対策)
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   KaracrixBuilderは、バッキングストアー機能使用を条件に作られています。
  
   KaracrixBuilder のメニュー画面(ブラウン管表示)に、
   「XWindowサーバのバッキングストアー機能を有効にしてください
   が出た。
   この場合、/etc/X11 というディレクトリに存在している、
   XF86Config というファイルを編集してください。
   ※XF86Configファイルを異る名前で必ずバックアップ複写しておいてください。
  
   1. ルート(一般ユーザ領域外作業なのでルート権限必要)でログインし直します。
   2. 画面左下→アクセサリ→テキストエディタ
   3. gedit 画面が表示されます。
   4. /etc/X11/XF86Config を開きます。
   5. このファイルの下の方に Section を記述しているところがあります。
     ここに、option backingstore yes を追加します。(△はスペースを示す)
 
     Section "Screen"
        Identifier    "..."
        Device        "..."
        Monitor       "..."
        DefaultDepth   ..
        Option  △    "BackingStore" △ "yes" ←  追加
        SubSection    "..."
        Depth          ..
        Modes         "..."
        EndSubSection "..."
     EndSection
    
   6. 終了。
   7. この作業を失敗すると、画面が上がらなくなります。十分注意してください。
  
  
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      10. KaracrixBuilderで作ったファイルをウインドウズに持って行きたい  (ウインドウズ対策)
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   KaracrixBuilder上で作成した、プログラムや監視画面のリソースファイルを
   ウインドズ PC に持って行き、使いたい場合があります。
   日常使い慣れたメーラソフトで、これを添付ファイルにしてやり取りする場合がその一例です。
   この移動手段としては、以下の方法があります。
   1. ftp サーバを起動させ、これを使ってファイルを送ったり持ってきたりする。
   2. samba を起動させ、ウインドズとCentOSを直接画面結合させる。
   3. フロッピディスクやUSBメモリ等のメディアを利用する。
   などなど色々ありますが、上記、1. 2. は、CentOSとネットワークでつながっている
   必要があります。しかしながら、この方法は、環境(セキュリティ管理)によって、
   このネットワーク接続ができないというケースがあるようです。
   ここでは、昔ながらの、フロッピディスクを使用した移動方法を紹介します。
  
   1. ウインドズで、フロッピディスクを標準フォーマットしておきます。
   2. フォーマットされた、フロッピディスクを CentOS のFDドライブに挿入します。
   3. この、フロッピディスクをマウントします。
      UNIX系とウインドズ系のディスクの扱いが異るのはこの点です。
      UNIX系では、ディスクを使用する場合必ずマウントという作業をしなければなりません。
      また、マウントしたディスクを外す場合には、必ずマウント解除という作業をしなければなりません。
      Linux UNIX は、マウント&マウント解除作業が条件となっています。
      これを無視すると、ディスク内部はほぼ確実に壊れます。注意してください。
   4. マウント方法
      4.1 画面左下→システムツール→ディスク管理
      4.2 ユーザマウントツール画面で、
          /dev/fd0   /mnt/floppy   auto
          を指定し、マウントボタンを押します。
   5. マウント後は、
      マウントされたディスクにファイル等をコピーするなど使用してください。
   6. 使用後は、必ずマウント解除してください。
   7. 終了
   8. なお、USBメモリも同じような手順で使える場合があります。参考まで。
  
  
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      11. Linux 起動中に停電すると  (参考知識)
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   Linux は、ジャーナルファイルシステムというものを持って走っています。
   これは、システムの書込バックアップをハードディスクの片隅に常に置きながら稼働させているものです。
   これにより、Linux を走らせている装置が停電し、その時のアクセスデータが破壊されたとしても、
   再起動時にこのバックアップデータを利用してシステムを自動修復してくれます。
   簡単に壊れてはいけない、各種データベースやインターネットサーバに使われています。
   但し、ハードディスクが壊れた場合にはシステム回復出来ません。
  
  

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