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監視画面とグラフの動きを少し見てみる

 
 
KaracrixBuilderインストール直後、 先ずリモートI/O装置を繋げて動かしてみるのが全てにおいて手っ取り早いですが、この装置が無い場合はただ画面を見ているだけとなってしまいます。
これでは面白くないので、 ポイントオブジェクト値を変化させるシミュレータプログラムを使う事によって あたかもセンサー状態を取り込んでいる様な画面を作りこれを見ることができます。 もしWebサーバが設定され動作されていればこれをWEBブラウザーでも確認できます。
またシミュレータを動かしながら、 監視画面CADで回転メータやグラフを新規に定義してシステムの作りを見るのも良いでしょう。
監視画面CADは、何れアプリケーションに合わせ作成することになりますので予習にもなります。
 
1. ポイント状態変化・シミュレータプログラム
[メインメニュー]→[制御プログラム]の「制御プログラム登録」画面の中に、
「ポイント値変更シミュレータ」というプログラム(OBJID=ctl13) があります。
このプログラムをコンパイルし実行してみてください。
プログラムは非常に単純なものですので、プログラミングに多少興味持たれた方であればC言語の教科書片手にある程度何をやっているか推測して頂けると思います。
di001 というID名を付けたデジタル入力ポイント1点と、
ai002,ai003 というID名を付けたアナログ入力ポイント2点を使用します。
そして、
di001 は、約50秒おきにON/OFF反転を繰り返し、
ai002,ai003 は、適当に sin, cos 演算させサインウエーブを出力させています。
これを永遠に続けます。
di001,ai002,ai003 の動的出力結果は、監視画面や計測トレンドグラフで見ることができます。
 
2. ポイント警報出力・シミュレータプログラム
[メインメニュー]→[制御プログラム]の「制御プログラム登録」画面の中に、
「操作警報履歴生成練習」というプログラム(OBJID=ctl11) があります。
このプログラムをコンパイルし実行してみてください。
プログラムは以下のシーケンスを1回実行します。
1. 初期設定
2. 3秒ウエイト (本プログラムを実行し状態一覧画面に移る時間)
3. di001 を警報状態にする
4. 1秒ウエイト
5. di001 をロック状態にする
6. 1秒ウエイト
7. di001 を通信オフライン状態にする
8. 2秒ウエイト
9. di001 を通信オンライン状態にする
10. di001 のONメッセージを操作履歴に追加する
11. di001 のOFFメッセージを操作履歴に追加する
12. di001 のONメッセージを警報履歴に追加する
13. di001 のOFFメッセージを警報履歴に追加する
14. ai001 の警報ONメッセージを警報履歴に追加する
15. ai001 の警報OFFメッセージを警報履歴に追加する
16. ai001 の状態値を 2.34 にする
17. ai001 を警報状態にする
上記シーケンス出力を画面で確認したい場合、本プログラム実行後すぐに状態一覧画面を監視ください。
上記状態遷移が確認できます。履歴メッセージは操作&警報履歴一覧画面で一括確認できます。
 
 
 
---- 【 プログラムのコンパイルと実行のしかた 】-------------------------
 
1. プログラムのコンパイル
 
「制御プログラム登録」画面内の以下の2つのプログラムをコンパイルします。
1.「操作警報履歴生成練習」(ctl11)
2.「ポイント値変更シミュレータ」(ctl13)
 
下記画面内のプログラム編集の(3)のところの意味は、
  src 2008/12/01 01:01 と有れば、2008年12月1日にソースプログラムが作られた事を意味します。
  obj 2008/12/01 01:01 と有れば、2008年12月1日にコンパイル後実行コードが生成された事を意味します。
  obj / / : の場合は、実行コードがまだ生成されていない事を意味します。
 

 
コンパイルする前に、コンパイル環境が揃っているか下記確認してください。
 
作業をする前に、念の為OS環境に開発パッケージ4つがインストールされていることを確認してください。
開発パッケージ4つがインストールされていないとコンパイル出来ない為です。

「アプリケーション」→「ソフトウェアの追加/削除」
より以下がインストールされているか確認します。
もし、インストールされていなかったらパッケージ追加してください。

 
コンパイル環境が揃っている場合には、プログラムをコンパイルします。
コンパイルしたいプログラムの"プログラム編集"欄をクリックしてください。 (上図の、プログラム編集の(3)のところ)
すると、以下に示すような画面が表示されます。
これは、プログラムの簡単な編集とコンパイルを行う画面です。
この画面の中の、(1)で示す"コンパイル"ボタンを押してください。
ボタンを押すと、プログラムのコンパイル作業が実施されます。
サンプルプログラムは、すでにバグ等を取り除いてありますのでエラーが出ることはありません。
コンパイル作業が成功すると、生成状態を示す LED みたいなものが赤く変化します。
画面終了は、(2)のENT(Entry)ボタンをクリックします。
 

 
 
2. プログラムの実行
 
(1)実行のところをクリックします。
(2)実行ダイアログ画面で RUN をクリックします。
 

 
1.「操作警報履歴生成練習」(ctl11) の場合
  以下画面内の(4)「操作履歴一覧」「警報履歴一覧」で履歴情報が参照出来ます。
  以下画面内の(3)「状態一覧」で状態遷移が参照出来ます。
  以下画面内の(1)「監視/手動操作」で状態遷移が参照出来ます。
2.「ポイント値変更シミュレータ」(ctl13) の場合
  以下画面内の(2)「計測トンド」でグラフが参照出来ます。
  以下画面内の(3)「状態一覧」で状態変化が参照出来ます。
  以下画面内の(1)「監視/手動操作」で状態変化が参照出来ます。
 

 
以下は、「操作履歴一覧」画面です。
操作履歴情報の生成具合が確認できます。
なお、履歴生成のサンプルプログラムにはウエイト(全7秒遅延)を入れていますので、
プログラム実行後すぐに本画面を参照しても情報現れません。7秒後であれば全て確認できます。
 

 
以下は、「警報履歴一覧」画面です。
操作履歴一覧画面の場合と同様です。
 

 
以下は、「監視パネル」画面です。
シミュレータプログラムで与えているポイントの状態変化をリアルタイムに確認できます。
また、この画面は、Webサーバが稼働していればWEBブラウザからも確認できます。
データの色付けは、警報の有無、ロック状態、通信オフライン状態別に定義出来るようになっています。
 

 
次は、計測トレンドグラフを参照してみましょう。
「計測トレンド」画面の、「サンプル記録(疑似センサープログラム)」の"描画状態"欄をクリックします。
 

 
そして、グラフ表示(実行)ボタンをクリックします。
 

 
動的に変化するグラフが表示されます。
(1)は、グラフの画面移動を一時的に止めるボタンです。
(2)は、計測線を移動させるスクロールバーです。グラフと計測線の交点の数値データが読み取れます。
 

 
 
 

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