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KaracrixBuilder では、共用(できうる)資源データ(ファイル)のことを、リソース(ファイル)と読んでいます。
リソースを KaracrixBuilder に取り込む事を、インポートと呼びます。
KaracrixBuilder 上で作成したリソースを外部に出力する事を、エクスポートと呼びます。
1. 入出力に使うディレクトリ
リソースファイルをインポート及びエクスポートに使用する作業ディレクトリ(フォルダ)は、"/tmp" です。
※/tmpは通常スラテンプと呼びます。
2. リソースの種類
KaracrixBuilder24A で扱えるリソースを以下に示します。
#KaracrixBuilder500Bの場合、印刷書式&印刷プログラムリソースがこれに加わります。
[リソースの種類] | | [ファイル属性名] | | [KaracrixBuilderでの入出力画面] |
1. 制御プログラム・本体 | | .pgc | | 制御プログラム登録 画面 |
2. 制御プログラム・パラメータ | | .pra | | 制御パラメータ登録 画面 |
3. 監視画面&画面複合パーツ | | .mon | | 監視パネル管理 画面 |
4. ビットマップ絵部品 | | .xbm | | ビットマップ一覧(CAD画面内) 画面 |
3. リソースの移植
リソースを移植する場合、注意が必要です。
それはリソースの中にポイントオブジェクトIDを使っている場合で、
そのIDが移植する KaracrixBuilder に登録されていない場合以下の問題が生じるからです。
1.制御プログラムの場合、オブジェクトIDをオープンする時にエラーとなる。
※例えば、di999というIDがシステムに無いのにも関わらず、
kcxobj_open("di999")等の関数を記述している時など。
2.監視画面の場合、同種のオブジェクトIDに強制変更させられるか動部品そのものが削除される。
※例えば、di999というIDがシステムに無いのにも関わらず、
di999の状態表示に監視画面CADでON/OFFなどの動部品描画を登録している時など。
4. 制御プログラム・本体のリソースの内部
制御プログラムは、C言語そのものです。
下記に示すようなプログラムテキストで、下記「プログラム簡易編集」画面のように現れます。
---------------------------------
#include <karacrix.h>
main(argc,argv)
int argc;
char *argv[];
{
kcxinit( argc, argv );
}
---------------------------------
5. 制御プログラム・パラメータのリソースの内部
制御パラメータは、制御プログラムに読み込ませるものです。
「制御パラメータ登録」画面の設定データを以下に示す順序に編成させたテキストデータです。
1. 表番号[No-1] (整数)
2. キーワード (データ文字列)
3. 定義 (データ文字列)
4. PC許可 (1or0整数)
5. モバイル許可 (1or0整数)
6. キーワード説明 (コメント文字列)
7. 備考 (コメント文字列)
この内制御プログラムが読み取るものは、2.キーワードと3.定義です。
4.と5.は外部からのアクセス制御用にKaracrixBuilderが使用します。
6.と7.は、コンソール&Web画面&携帯画面の表示に使用されます。
以下、「制御パラメータ登録」画面でパラメータを設定し、
そのリソースを出力したファイルの内容例を紹介します。
「制御パラメータ登録」画面で下記表示されているようにデータ設定した場合、
このリソースは、以下のように出力されます。
#(1)No-1,"(2)キーワード","(3)定義",(4)PC許可,(5)モバイル許可,"(6)キーワード説明","(7)備考"
------------------------------------------------
0,"perm","on",1,1,"メール許可","on/off"
1,"ip","RT 192.168.0.200 20000",1,0,"装置","型"
------------------------------------------------
参考:「パラメータ編集」画面例
( ここでは制御パラメータ登録画面の場合と異なり、定義(設定データ)しか編集できません )
参考:「Webブラウザー」画面例
( ここでは制御パラメータ登録画面の場合と異なり、定義(設定データ)しか編集できません )
6. 監視画面&画面複合パーツのリソースの内部
監視画面等のリソースは、静部品と動部品により構成されています。
静部品は、画面の背景を描くものです。
動部品は、ポイントオブジェクト及びグラフを指定し画面変化するものです。
なお、このリソースに関し、複雑でもあるし本ガイドでは詳しく説明は致しません。
どのようなものであるか程度に以下紹介します。
下記画面に示すような静部品1つ動部品1つを描いてみました。
1. (10,20)座標から(30,40)座標に線を1本引いた
2. (50,60)座標に数値表示させる為アナログポイントオブジェクトを置いた
「監視パネル」画面例
「監視パネルCAD」画面例
「監視パネルCAD」画面例
上記の場合のリソースファイルの内容を以下に示します。
stenv、stextentは、静画面環境情報を示すものです。
stlineは、直線の描画コマンドを示します。
env9は、動画面環境情報を示すものです。
mdfigは、アナログポイントの値を表示する描画コマンドを示します。
-----------------------------------------------------------------------------------
0,stenv,1,1,1,A4,landscape,1.0,1.0,1.0
1,stextent,0,0,1015,667
2,stline,0,1.0,solid,butt,miter,BLACKc,15.0,20.0
&,10.0,20.0
&,30.0,40.0
&,end
#
0,env9,98,"",offset,88,48,0,0,1104,816,"","","",CursorF_0c,CursorB_0c,color,WHITEc
1,mdfig,0,"ai001",61,"",-1,0,0,0,50,60,0,0,"",KcxMbFont.14x14,fb,2,0
-----------------------------------------------------------------------------------
7. ビットマップ絵部品のリソースの内部
ビットマップ絵部品は、XBMと呼ばれるXWindowビットマップ形式のファイルです。
詳しくは、「 XBM 」をインターネット検索して調べて下さい。
このファイルは、C言語そのもので静的文字型変数を用いビット状態を定義するものです。
以下のような4×4ドット絵の上半分をONにして下半分をOFFにした場合、
1111
1111
0000
0000
上記絵のXWindowビットマップファイルの内容は以下に示されたものになります。
(ビットマップ名をabcとしています)
---------------------------------------------------------------
#define abc_width 4
#define abc_height 4
static unsigned char abc_bits[] = { 0x0f, 0x0f, 0x00, 0x00 };
---------------------------------------------------------------
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