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CentOS-6 サーバ構築ガイド

 
 


○ 下記解説の中で,ルート権限,と書かれている場合は,
   「システム」→「ログアウト」からルートユーザに切替えて作業を行うという意味です。
   作業が終わったら速やかにルートからログアウトするのが安全です。
   ※コマンドのsuを扱える方は,この限りではありません。
○ テキスト編集は,「アプリケーション」→「アクセサリ」→「geditテキストエディタ」にて編集します。
   ※コマンドのvi,emacsを扱える方は,この限りではありません。
○ コマンド操作は,「アプリケーション」→「システムツール」→「端末」にて操作します。


1. CentOS-6のインストール

  A. CPUのメモリは,652MB以上(約1GB)無いとGUIでのインストールが出来ません。

    B. 「"centos6"」と「インストール」の単語でインターネット検索するとCentOS-6インストール
    の紹介例が多く見受けられます。デスクトップが立ち上がる例で参考にして下さい。

  C. インストールの途中に,ソフトウエアセットの選択が出てきたら,
    ここは,下記◎の,Desktopを必ず選択して下さい。

     ◎Desktop     ←重要
        ○MinimalDesktop
        ○Minimal
        ○BasicServer

        ◎後でカスタマイズ  ○今すぐカスタマイズ   (←後でカスタマイズでOKです)

    D. インストール最後の、Kdumpメモリー不足のメッセージは無視して構いません。

    E. インストール後,デスクトップ画面を立ち上げ,
    画面上部バーの「システム」→「設定」→「ディスプレー」で,
    ディスプレーの解像度が,1024×768以上であることを確認してください。
    これ以下ですとKaracrixBuilderが動作しませんし,これ以下ですと,
    CentOS-6がディスプレーを正常に認識していない可能性もあります。
    認識していない場合の対応は,入門者には難しいかもしれないので,
    他のPCに切り替えたほうが早いかもしれません。


2. ここの解説では,登録したユーザアカウント名が,「karacrix」として話を進めます。


3. ネットワークの設定

  CentOS-6よりデフォルトでネットワークが自動で立ち上がらなくなりました。
  ネットワーク接続の形態が多様化しどう繋げたら良いのかシステムも分からなく,
  ユーザ任せになったなのかもしれません。
  同じくここの解説でもネットワークとして,LANが1つあるという条件で記述します。
  設定は,画面上部バーの「システム」→「設定」→「ネットワーク接続」で行ないます。
  有線タブに→System/eth0 があると思いますので,これをクリックし編集ボタンを押します。
  1. ◎自動接続 に「必ずチェック」を入れておきます。
    2. 「IPV4のセッティング」タブ内で,追加ボタンを押し,ここでデータを入力します。
    固定アドレスを指定するとして,方式(M)に「手動」を指定して,アドレス/タブの
    アドレスに例えば,    192.168.0.10  (PCのアドレス)
        ネットマスクに例えば,255.255.255.0  か  24 を設定
    ゲートウエイに例えば,192.168.0.1  (ルータのアドレス)
    DNSサーバに例えば,192.168.0.1  (ルータのアドレス)
    を設定します。
    画面内にある,「この接続を完了するには,IPv4アドレス化が必要になります」のチェックは
  外しておきます。このチェックは,IPV6併用時のみに使用します。
  登録には,適用ボタンを押し,ルートによる認証が聞かれますので応えます。
  PCを例えば再起動するなどしてネットワークが自動で繋がることを確認します。
  ※ネットワーク接続設定は難しい部類で,ハードウエア環境によっては困難を要します。


4. SELinuxを無効にします。

  SELinuxとはPCにハッカーが侵入された後でもかろうじて生き残ろうとする機能です。
  ここではハッカーに進入された段階で意味なしと考えて,この機能を切ってしまいます。
  なぜなら,この機能を生かすにはかなりの技術的知識が必要で,この知識がないまま使うと
  システムに不具合が出る可能性が高い為です。

  /etc/sysconfig/selinux ファイル内の設定を下記に示すようルート権限で編集します。

    SELINUX=disabled


5. ファイアーウォールの設定

  この作業は,「システム」→「管理」→「ファイアーウォール」で行ないます。

  ◎WWW  を許可します。             (←外部からWebサーバに接続することを許可する)
 
  ◎eth+  (信頼したインターフェイス) を許可します。        (←LANの動作を許可する)


6. WEBサーバの動作データの編集

  WEBサーバに,KaracrixBuilderの所在を知らせる必要があります。
  以下のファイル内のデータを下記の指示に従ってルート権限で4箇所変更します。

  /etc/httpd/conf/httpd.conf  (ファイル)

    1)

    DocumentRoot "/var/www/html"
        ↓
    DocumentRoot "/home/karacrix/karacrix32F/sys/sweb/htdocs"
  
    2)

    <Directory "/var/www/html">
        ↓
    <Directory "/home/karacrix/karacrix32F/sys/sweb/htdocs">
   
    3)

    ScriptAlias /cgi-bin/ "/var/www/cgi-bin/"
        ↓
    ScriptAlias /cgi-bin/ "/home/karacrix/karacrix32F/sys/sweb/cgi-bin/"
  
    4)

    <Directory "/var/www/cgi-bin">
        ↓
    <Directory "/home/karacrix/karacrix32F/sys/sweb/cgi-bin">


7. パッケージのインストール

  KaracrixBuilderに必要なパッケージ6つをインストールします。
  この作業は,「システム」→「管理」→「ソフトウエアの追加/削除」で行ないます。
  CentOS-6で使用するパッケージはかなり多く探すのが大変です。ですので単語検索を行なって
  パッケージを絞ります。以下,検索単語とパッケージ名を示しますので,これらを指定し,
  パッケージインストールを行なって下さい。なお,パッケージをインストールするには,
  パッケージ名にチェックし,適用ボタンを押します。次にインストールボタンを,そして,
  ルートの認証とか,パッケージを信用するかどうかもいろいろ聞かれますので,それぞれ応えます。
  パッケージをインストールしたら,ちゃんとインストールされているかどうか,
  「システム」→「管理」→「ソフトウエアの追加/削除」の画面を閉めてまた開けて確認し
  て下さい。GUI部にタイミングの欠陥があるみたいで念のための再確認が必要です。
    ※インストールの仕方のよっては既にパッケージがインストールされている場合があります。
      この場合はインストールする必要がありません。 

  検索単語   パッケージ名
  Xpm           X.Org X11 libXpm development package
    Xpm           X.Org X11 libXpm runtime library
    Xft           X.Org X11 libXft runtime library あるいは development package    <- KaracrixBuilder v3.40 より
    Compilers     Various compilers ( C, C++, Objective-C, Java, ... )
    libX11        Development files for libX11
    Opencv        Development files for using the OpenCV library   (x86_64)    <- KaracrixBuilder v3.40 より
    Openssl       Files for development of applications which will use Open SSL    <- KaracrixBuilder v3.40 より


8. ホームディレクトリの許可変更

  KaracrixBuilderのWEB情報をWEBサーバに伝えるには,WEBサーバが読めるよう,
  ホームディレクトリの許可を変更しなければなりません。
  下記のようにコマンドラインで書き込める方は書き込み変更します。

    > cd /home
    > chmod 755 karacrix


9. KaracrixBuilderを実行します。


10. WEBサーバの起動

  この作業は,「システム」→「管理」→「サービス」で行ないます。
  この画面内で,httpd を開始起動し,次回自動起動するように有効にしておきます。

    KaracrixBuilderが実行していて,httpdも正常実行していれば、CentOS-6付属のブラウザ
    からKaracrixBuilderにアクセス出来るはずです。この場合のアドレスには、
    http://127.0.0.1/  の自分自身を意味するアドレスを指定します。

11. 自動ログイン

  自動ログインの設定がCentOS5で出来ていたものがCentOS6では出来なくなりました。
  このため,PC起動と同時にユーザ(ここではkaracrix名)を自動ログインさせたい場合には,
  関連ファイルを編集する必要があります。
  以下のファイルを指示に従って下記3行をルート権限で追加編集してください。
  (なおログインユーザ名はkaracrixになっています)

  /etc/gdm/custom.conf

    [daemon]
    TimedLoginEnable=true
    TimedLogin=karacrix
    TimedLoginDelay=20
    [...]


12. KaracrixBuilderの自動起動

  この作業は,「システム」→「設定」→「自動起動するアプリ」で行ないます。
  追加ボタンを押して,
  名前    : 例えばKARACRIX
    コマンド:  Karacrix32F の karacrix.sh

    設定後閉じて終了です。


13. スクリーンセーバをOFFしておきます。




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14. Karacrix500B(製品版)を使用する方

    帳票のフォントに高品位なアウトラインフォント(IPAフォント)を使用して出力させます。
  以下のファイルを指示に従って下記2行ルート権限で追加編集してください。

  /etc/ghostscript/8.70/cidfmap.local

    /Ryumin-Light << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ipa-mincho/ipam.ttf) /SubfontID 0 /CSI [(Japan1) 2]>> ;
    /GothicBBB-Medium << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ipa-gothic/ipag.ttf) /SubfontID 0 /CSI [(Japan1) 2] >> ;

-----------------------------------------------------------------------


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15. Karacrix500B(製品版)を使用し UPS & Webmin を使用する方など

  ( 1 ) リポジトリの設定 (標準リポジトリ設定ファイル編集)

  vi /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
  ......................................................................................
  [base]
  name=CentOS-$releasever - Base
  mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os
  #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/
  gpgcheck=1
  gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-CentOS-5
  priority=1 ← 追加

  #released updates
  [updates]
  name=CentOS-$releasever - Updates
  mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=updates
  #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/updates/$basearch/
  gpgcheck=1
  gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-CentOS-5
  priority=1 ← 追加

  #packages used/produced in the build but not released
  [addons]
  name=CentOS-$releasever - Addons
  mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=addons
  #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/addons/$basearch/
  gpgcheck=1
  gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-CentOS-5
  priority=1 ← 追加

  #additional packages that may be useful
  [extras]
  name=CentOS-$releasever - Extras
  mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=extras
  #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/extras/$basearch/
  gpgcheck=1
  gpgkey=http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-CentOS-5
  priority=1 ← 追加
  ......................................................................................

  [root]# wget http://apt.sw.be/RPM-GPG-KEY.dag.txt ← RPMforgeのGPGキーダウンロード
  [root]# rpm --import RPM-GPG-KEY.dag.txt          ← RPMforgeのGPGキーインストール
  [root]# rm -f RPM-GPG-KEY.dag.txt                 ← ダウンロードしたファイルを削除
  [root]# wget http://packages.sw.be/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.2-2.el6.rf.i686.rpm
  [root]# rpm -ivh rpmforge-release-0.5.2-2.el6.rf.i686.rpm
  [root]# yum -y update rpmforge-release            ← rpmforge-releaseアップデート


  ( 2 ) apcupsd のインストール

  [root]# yum  info     apcupsd
  [root]# yum  install  apcupsd
  [root]# less  /etc/apcupsd/apcupsd.conf
  [root]# service  apcupsd  start                     // (/etc/init.d/apcupsd  start)
  [root]# apcaccess  status
  [root]# less  /var/log/apcupsd.events
  [root]# http://127.0.0.1/apcupsd/multimon.cgi


  ( 3 ) Webmin のインストール

   [root]# cd  /usr/local/src/
   [root]# mkdir  webmin
   [root]# cd  webmin
   [root]# http://www.webmin.com/ にアクセスし
   [root]# RPM を選択し、 webmin-1.560-1.noarch.rpm をダウンロードする。
           ※(http://sourceforge.net/projects/webadmin/files/webmin/1.560/webmin-1.560-1.noarch.rpm/download)
   [root]# rpm  -ivh   webmin-1.560-1.noarch.rpm
   [root]# rpm  -qa|grep   webmin
   [root]# http://127.0.0.1:10000/       // 日本語表示にするために言語を変える

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