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13章 タイムサービスムサービス


タイムサービスでは、システム管理データ、各種オブジェクトのログデータ等の定期的なバック アップ、リストア、データファイル削除などの作業を自動的に行なうための設定を行ないます。

メインメニューから、“タイムサービス”ボタンを選択して下さい。「システムタイムサービス」 画面が表示されます。

図13-1 システムタイムサービス画面

13.1 バックアップタイミングの設定

オブジェクトのログデータファイル、短期トレンドグラフで保存したファイル、システム管理 データ(各種画面の設定値)のバックアップを設定したタイミングで行ないます。
 
 

図13-2 バックアップの設定

(1)サービス名の登録

“システムスケジュールサービス名”欄には、バックアップサービスの名称として “BackUpDaemon”と初期値が登録されています。変更する場合には、“システムスケジュールサービ ス名”欄を選択して「文字入力」ダイアログを開いて名称を入力して下さい。

(2)バックアップディレクトリの選択

バックアップするディレクトリを選択します。“directory”欄の“log”、“tre”、“sys”の各欄 を選択すると設定確認ダイアログが表示されますので、“YES”を選択すると“○”印が表示され バックアップが有効になります。

“log”を選択すると、オブジェクトのログファイルがバックアップの対象になります。

“tre”を選択すると、短期トレンドグラフでファイルへの保存出力したオブジェクトのトレンド ファイルがバックアップの対象になります。

“sys”を選択すると、システムの各種画面の管理ファイルがバックアップの対象になります。

図13-3 ディレクトリの選択

(3)バックアップタイミングの設定

記憶メディアにバックアップを行なうタイミングを設定します。

“timing(chk0)”欄の“日”、“曜日”、“時”の各欄を選択すると「数値入力」ダイアログが表示 されますので適当な値を設定します。

“日(or)”欄には、“1”〜“28”の値を設定することができます。毎月、ここで設定した日にバッ クアップを行なうという設定になります。

“曜日(or)”欄には、“0”〜“6”の値を設定することができます。毎週、ここで設定した曜日に バックアップを行なうという設定になります。各曜日と数値の対応は以下のようになっています。

“0”-> 日、“1” -> 月、“2” -> 火、“3” -> 水、“4” -> 木、“5” -> 金、“6” -> 土

“時”欄には、“0”〜“23”の値を設定することができます。ここで設定した時間にバックアッ プを行なうという設定になります。

各設定をクリアするには、“-1”などの負数を入力して下さい。

“日と曜日”の設定は同時に設定することができません。

“日と時間”、“曜日と時間”を同時に設定することができます。この場合AND条件になります。

図13-4 バックアップのタイミング設定

以下に設定例を示します。この例では、毎週日曜日の1:00amにlog、treディレクトリに存在す るファイルバックアップを行ないます。

図13-5 バックアップタイミングの設定例

(4)自動バックアップの許可設定

“自動許可”欄を選択すると「設定」ダイアログが表示されますので“YES”を選択すると、バッ クアップを自動的に行なう設定になります。

図13-6 自動バックアップの許可

(5)手動バックアップの実行

“手動実行”欄を選択すると実行の「確認」ダイアログが表示されます。ここで“YES”を選択す ると、この時点でバックアップを実行します。

図13-7 手動バックアップの実行

(6)バックアップコマンドの設定

バックアップコマンドの設定を以下の要領で行ないます。ここでは、“tar”コマンドを使用して バックアップを行なう場合を示します。

“コマンドパス”欄には、フルパスで実行コマンドを指定します。

“コマンド”欄には、実行コマンドを指定します。

“オプション”欄には、コマンドのオプションを指定できます。

“対象/A”欄には、対象デバイスを指定します。

“対象/B”欄には、必要なオプションを指定できます。

“予約”欄は、現在未使用です。

図13-8 バックアップコマンドの設定

※ネットワークを通して接続できる環境にある場合、“対象/A”にはリモートホストのデバイス を指定して、そこへの書込みも可能です。

例)

hostname:/dev/sda
 

13.2 リストアタイミングの設定

バックアップした各種データのリストアを設定したタイミングで行ないます。

リストアの運用には、十分な注意が必要です。リストアに指定するファイルがそのまま上書きさ れますので、場合によってはKARACRIXのシステムファイルが壊される場合も考えられます。

図13-9 リストアの設定

(1)システムスケジュールサービス名の登録

“システムスケジュールサービス名”欄には、リストアサービスの名称として“Restore”と初期 値が登録されています。変更する場合には、“システムスケジュールサービス名”欄を選択して「文 字入力」ダイアログを開いて名称を入力して下さい。

(2)リストアディレクトリの選択

リストア時のディレクトリの選択は現在のところ意味がありません。“対象/A”に指定したデバ イスの内容すべてが、KARACRIXのusrディレクトリ(「付録A ディレクトリ構成」を参照)以下へ無条件に上書きコピーされます。

(3)リストアタイミングの設定

(4)自動リストアの許可設定

(5)手動リストアの実行

バックアップと同様の要領で設定することができます。

(6)リストアコマンドの設定

リストアコマンドの設定を以下の要領で行ないます。ここでは、“tar”コマンドを使用してリス トアを行なう場合を示します。

“コマンドパス”欄には、フルパスで実行コマンドを指定します。

“コマンド”欄には、実行コマンドを指定します。

“オプション”欄には、コマンドのオプションを指定できます。

“対象A”欄には、対象デバイスを指定します。

“対象B”欄には、必要なオプションを指定できます。

“予約”欄は、現在未使用です。

図13-10 リストアコマンドの設定

13.3 ファイル保存期間の設定

ログファイル、トレンドファイルの保存期間を設定します。ここで設定した期間を過ぎると自動 的にファイルを削除する設定を行なうことが出来ます。

“オリジナルFile”とは、KARACRIXシステム上で生成されたカレントのファイルを指し、“複製 File”とはリストア等で外部から参照のために取り込んだファイルを示します。

図13-11 ファイル保存期間の設定

(1)オリジナル保存期間の登録

“オリジナルFile保存(月)”欄を選択して、保存期間を入力して下さい。

(2)コピー保存期間の登録

“複製ファイル保存(日)”欄を選択して、保存期間を入力して下さい。

(3)自動実行の許可設定

“自動許可”欄を選択すると「設定」ダイアログが表示されますので“YES”を選択すると、保存 期間を経過したファイルを自動的に削除を行なう設定になります。

(注意)

現在のところ、バックアップ及びリストア実行時のエラーメッセージは表示されませんのでご注 意下さい。
 



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