動部品はオブジェクトと関連づけられた表示要素で、監視パネル上にオブジェクトの状態やデー タ値を部品別の表現方法で表示します。
静部品はオブジェクトとは関係づけられていない補助的な図形ですが、監視パネルの用途に応じ て適切な表現を行なうことにより視認性が高く、理解しやすいパネルを作成することができます。 図の例では、温室の監視パネルを描画したものです。
静部品と異なり、動部品はオブジェクトと関係づけられているので、描画しないと監視や操作を 行うことはできません。
監視パネルCADを使用することで、用途に合わせた監視パネルを簡単に作成することが出来ます。
CADのすべての機能は主メニュー上に配置されています。主メニューの静部品AおよびB、動部
品AおよびB、編集、静環境、動環境、操作環境を選択するとさらに副メニューが現れます。メ
ニューの内容は表14-1のとおりです。
図14-1 監視パネルCAD
表14-1 メニューの内容
※印の機能は、KaracrixBuilder-30Sでは使用できません。
また、監視パネルを効率的に作成するために、次の項目を参考にして下さい。
(1)サンプルパネルの再利用
あらかじめ登録されているサンプルパネルのなかでイメージしているものに近いものを複写して 新規登録し、これをもとに作成する方法があります。また、ご自分で作成したパネルの再利用もで きますので、一から作成するより効率的です。
(2)レイヤを利用する
キャンバスには32枚のレイヤが備わっていますので、レイヤを効率的に使って監視パネルを作 成してください。
(3)ユーザーモードを使い分ける
部品を描画するにあたってはアマチュアと プロフェッショナルの2つのユーザーモードを用意しています。アマチュアモードでは静部品を描くときにそれぞれの静部品に対してウィンドウが表 示されますので、監視パネルCADの初心者が簡単で分かり易く監視パネルを作成することができ ます。これに対しプロフェッショナルモードでは静部品を描くときにのウィンドウ表示が省略され るので、監視パネルCADの熟練者に対してスピーディーな描画が環境を提供します。
(4)操作環境を整える
マウスのカーソル形状やグリッドの表示など自分の好みや、描画部品の内容(細かい作業かそう でないかなど)に応じて操作環境を設定してください。
(5)2倍図表示を使う
小さな部品を描画するときや、細かい作業の時には「2倍図」と「全体図」をこまめに切り替え て作業すると効果的です。
図14-2 1倍図 図14-3 2倍図
(1)操作環境設定
主メニューの「操作環境」を選択し、副メニューの「操作編集」を選択して操作環境設定画面を 表示します。
図14-4 操作環境画面
次の項目について設定します。
@「表示カーソルの形」を好みのカーソル形状に設定します。
図14-5 カーソルの形状
A「数値入力方法の選択」で、座標をマウスを使って直接キャンバス上の位置をクリックして入力 するか、「数値入力」ウィンドウで数値を直接入力するかを選びます。
B「ユーザーモード」を選択します。初心者は「アマチュア」、上級者は「プロフェッショナル」が 薦められます。「アマチュア」では静部品の描画時に部品入力用のウィンドウが表示されますが、 「プロフェッショナル」では表示が省略されます(「14.5部品の描画」を参照)。
C「自動端点認識」を「する」か「しない」か指定します。「自動端点認識」とは、部品をキャン バス上に描画するとき、その近辺に他の部品の端点(直線の始点や終点など)がある場合にその 端点上に部品の位置が吸着することを言います。
D「図形認識方法」で、「ポイント・線内・線上」の中から選びます。これは部品の編集(複写や 移動など)でキャンバス上に描かれた任意の部品を選択するときの方法です。
図14-6 図形認識方法の種類
E「移動複写ポイント」で、「中心・左上・右下」の中から選びます。これはキャンバス上に描か れた部品を複写・移動するときに、その部品の基準となる位置を意味します。
図14-7 移動複写ポイントの種類
(2)グリッド設定
キャンバス上の座標位置を視覚的に示す格子点をグリッドといいます。このグリッドの表示・非 表示や、グリッド間隔の設定を行います。
グリッド間隔は2種類(グリッドA、グリッドB)の設定が可能ですので、2つの異なるグリッ ド間隔を登録しておいて、切替えて使用すると便利です。
主メニューの「操作環境」を選択し、副メニューの「グリッド」を選択してグリッド設定ウィン ドウを表示します。
図14-8 グリッド設定画面
次の項目について設定します。
@グリッドA、Bの「ピッチ」および「オフセット」に値を設定します。「オフセット」は丸めを行 うときのグリッド点からの距離になります。X・Yの値はピッチに設定した値になります。
図14-9 グリッドの寸法
A「グリッド間隔」欄は、 @で設定した2つのグリッドのうち、どちらのグリッドを使用するか 設定します。
B「表示」欄は、グリッドの表示・非表示を設定します。
C「丸め」欄は、部品をキャンバス上に配置するとき、ピック点をグリッドに丸めるか丸めないか を指定します。
(3)印刷環境設定
キャンバスを印刷するときの条件を設定します。ここで設定する値は印刷ダイアログでも指定で きますが、よく使用する値をここで設定することができます。
主メニューの「操作環境」を選択し、副メニューの「印刷」を選択して印刷環境設定画面を表示 します。
図14-10 印刷環境設定画面
次の項目について設定します。
@「印刷部数」欄に同時に印刷する部数を設定します。
A「印字倍率」欄に印刷する倍率を設定します。倍率は用紙のサイズに応じて最適な値が設定され ますが、必要に応じて変更してください。
B「用紙サイズ」欄に印刷に使用する用紙サイズを指定します。
C「用紙方向」欄に印刷する用紙の方向を指定します。
(4)レイヤ設定
本CADでは32枚のレイヤを装備しています。このレイヤはキャンバス上に重なる複数の透明な シートのように考えることができます。ユーザーはこのレイヤに部品を描画します。レイヤのイ メージは図14-11のようになります。
図14-11 レイヤの概念
レイヤはそれぞれが独立していますので、1つのレイヤを下書きに使用しもう一つのレイヤで清 書して、後から下書き用のレイヤを消したり、動部品や静部品をそれぞれ別のレイヤに分けて描画 したり、使い方はさまざまです。この「レイヤ設定」では表示レイヤの設定(各レイヤの表示・非 表示を行う)、描画レイヤの設定(どのレイヤに部品を描画するのか)を行うことができます。
レイヤの設定を行うには主メニューの「操作環境」を選択し、副メニューの「レイヤ」を選択し てレイヤ設定画面を表示します。
●表示レイヤの設定
表示欄に*が表示されているレイヤがキャンバス上に表示されます。表示欄をマウスでクリック する毎に*の表示が切り替わります。ただし、監視パネル上では全てのレイヤが表示されるのでご 注意下さい。
図14-12 レイヤ設定画面
●描画レイヤの指定
描画欄に*が表示されているレイヤに部品を描画します。描画レイヤを切り替えるには、他のレ
イヤの描画欄をマウスでクリックして*の表示を移動します。
(5)線属性
静部品の線(直線や連続線など)の属性を設定します。
主メニューの「静環境」を選択し、副メニューの「線属性」を選択して「線属性」画面を表示し ます。
図14-13 線属性画面
次の項目について設定します。
@まず、4つの線幅を「線幅」欄の表に登録します。表のa,b,c,dによく使う値を設定してくださ い。そのあと、これらの中から最もよく使うものを「線幅」欄に設定します。
A「線種」欄に、よく使用する線の種類を設定します。
B「端点」欄に、よく使用する線の端点の形状を設定します。
C「接続点」欄によく使用する線の接続点の形状を設定します。接続点とは連続線などの始点と終 点以外の中間の点のことです(いわゆる角の形状)。
D「色」欄に、よく使用する線の色を設定します。
(6)文字属性
静部品の文字の属性を設定します。
主メニューの「静環境」を選択し、副メニューの「文字属性」を選択して線属性画面を表示しま す。
図14-14 文字属性画面
次の項目について設定します。
@「フォント」欄によく使用するフォント名を設定します。使用できるフォントは、「14.10監視 パネルCADで使用できるフォント」を参照してください。
A「サイズ」欄によく使用するフォントのサイズを設定します。LEDは@の「フォント」で「明朝 体」または「ゴシック体」のどちらかが選択されている場合に緑色表示になります。その他の フォントが選択されている場合は赤色表示で設定できません。
B「色/背景」欄にフォントの背景色を使うか使わないかを指定します。
C「フォント色」欄にフォントの色を設定します。
Dフォントの背景色を設定することができます。ただし、Bでフォントが「背景有」に指定され、 LEDが緑色表示のときのみ有効です。
E「文字サンプル」欄で設定された文字属性のイメージを確認することができます。
F設定内容が正しければ「END」ボタンを押して終了します。
(7)塗り属性
静部品および動部品の塗りつぶし(塗り多角形など)の属性を設定します。
主メニューの「静環境」を選択し、副メニューの「塗り属性」を選択して線属性画面を表示しま す。
図14-15 塗り属性画面
次の項目について設定します。
@「塗りつぶし」欄で、塗りつぶしの種類を選択します。「しない」は塗りつぶしなし、「単色」は べた塗、「パターン」は模様付きで塗りつぶします。
A「色」欄で、塗りつぶしの色を登録します。
B「パターン」欄で、上記@で「パターン」に設定した場合、そのパターンを登録します。
C上記@が「パターン」のとき、「背景色」欄に背景色の有無を設定します。
D上記@が「パターン」のとき、そのパターン色欄に設定します。
E上記@が「パターン」でかつ上記Cで背景有のときに、そのパターン背景色を設定します。
F上記@が「パターン」のとき、そのパターンを表示する倍率を設定します。
G上記@が「パターン」のとき、そのパターンを配置する際のオフセットを設定します。パターン はキャンバス上の原点(x=0,Y=0)を基準に配置されますのでその位置からのオフセットになりま す。
(8)角数
静部品の正多角形の属性値を設定します。
主メニューの「静環境」を選択し、副メニューの「塗り属性」を選択して正多角形属性画面を表 示します。
図14-16 正多角形属性画面
次の項目について設定します。
@「正多角形の角数」に正多角形の頂点または辺の数を設定します。
A「サンプル」で設定した正多角形のイメージを確認します。
(9)カラーリスト
カラーリストでは、動部品の状態を表示する色を設定します。例えば、あるバイナリオブジェク トの状態がONのときは赤色表示、OFFのときは青色表示など、ユーザーの好みや、システムの特 性に合わせて作成することができます。ご購入時にはNo.1のカラーリストのみが設定されていま す。
この設定はリスト番号で管理され、後に動部品を描画するときに、ここで作成したカラーリスト の番号を指定すると、監視パネル上の動部品がカラーリストにどおりに色が変化します。
カラーリストを編集するには、主メニューの「動環境」を選択し、副メニューから「カラー」を 選択して「カラーリスト」画面を表示します。
図14-17 カラーリスト画面
状態と表示カラーの関係は表のようになりますので、必要に応じて編集します。
表14-2 カラーと状態の関係一覧
はじめに部品ウィンドウを使用するにあたっての補足をしておきます。
(1)共通事項
数値入力の切り替えをウィンドウ上で行うことができます。部品の座標を設定するときのデフォ ルトは、「操作環境設定」で設定した方法になっていますが、このボタンを押すと入力方法を補助 的に切り替えることができます。ボタンを押すごとにと「マウス入力」と「テンキーウィンドウ入 力」が切り替わります。
図14-18 数値入力の切り替え
(2)部品の種類
KARACRIXでは次の部品を使用することができます。
動部品(オブジェクトと関係付けられる部品)
数値・文字・BITMAP・イメージ・フリッカ・メータ・レベル・フロート・バルブ・直線・連続線・
塗多角形・画素移動・円弧・塗円弧
静部品(背景や視認性向上のための部品)
直線・連続線・垂直線・水平線・四角形・多角形・正多角形・円形・楕円形・円弧・背景・BITMAP・
表
以下、部品の説明をします。●の項目が動部品、○が静部品です。
●数値
アナログオブジェクトのデータを数値で表示する部品です。
主メニューの「動部品A」を選択し副メニューの「数値」を選択すると「数値」画面が表示され ます(アマチュアモードのとき)。
図14-19 数値画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄に部品の座標を登録します。
B「背景」欄に背景の有無を登録します。
C「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
D「フォント」欄はX11ドットフォントのみ対応で、ここは表示のみで登録はできません。
E「サイズ」欄に表示したいフォントのサイズを登録します。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-20 数値の例(動部品)
●文字
バイナリオブジェクトのデータを文字で表示する部品です。主メニューの「動部品A」を選択し 副メニューの「文字」を選択すると「文字」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-21 文字画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄に部品の座標を登録します。
B「背景」欄に背景の有無を登録します。
C「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
D「フォント」欄はX11ドットフォントのみ対応で、ここは表示のみで登録はできません。
E「サイズ」欄に表示したいフォントのサイズを登録します。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-22 文字(動部品)の表示例
●ビットマップ
バイナリオブジェクトのデータを数値で表示する部品です。主メニューの「動部品A」を選択し 副メニューの「BITMAP」を選択すると「ビットマップ」画面が表示されます(アマチュアモードの とき)。
図14-23 ビットマップ画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄に部品の座標を登録します。
B「背景」欄に背景の有無を登録します。
C「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
D「ONビットマップ」欄にON状態のビットマップを登録します。
E「OFF]ビットマップ欄にOFF状態のビットマップを登録します。
Fウィンドウ下欄のONビットマップとOFFビットマップに選択されたビットマップイメージが表 示されるので、これが正しいか確認できます。
G「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-24 ビットマップの表示例
●イメージ
IMGオブジェクトの入力画像を表示する部品です。主メニューの「動部品A」を選択し副メニュー の「イメージ」を選択すると「イメージ」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-25 イメージ画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄に部品の座標を登録します。
B「サイズ」欄にイメージの表示範囲を入力します。
C「アスペクト比」欄に画像のアスペクト比(縦横比)のモードを入力します。
固定(原画像):入力されたオリジナル画像のアスペクト比を保ちます。
変更可:サイズ入力で指定した縦横比で任意に変形が可能です。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-26 イメージの表示例
●フリッカ
バイナリオブジェクトの状態によってビットマップがフリッカ(点滅)する部品です。
主メニューの「動部品A」を選択し副メニューの「フリッカ」を選択すると「フリッカ」画面が 表示されます。
図14-27 フリッカ画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄にオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄に部品の表示座標(左上角)を登録します。
B「背景」欄に背景の有無を登録します。
C「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
D「表示モード」欄に表示モードを登録します。PAシリーズでは、“0”に設定します。
E「ONビットマップ」欄にON状態のビットマップを登録します。
F「OFF]ビットマップ欄にOFF状態のビットマップを登録します。
Gウィンドウ下欄のONビットマップとOFFビットマップに選択されたビットマップイメージが表 示されるので、これが正しいか確認できます。
H「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-28 フリッカの表示例
●メータ
アナログオブジェクトのデータをメータで表示する部品です。主メニューの「動部品A」を選択 し副メニューの「メータ」を選択すると「メータ」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-29 メータ画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「軸位置」欄にメータの軸位置を登録します。
B「針形状」欄に針の大きさを入力します。
C「回転角」欄に針の移動する範囲を入力します。
D「動作方向」欄に針の回転する方向を入力します。
E「背景」欄に背景の有無を登録します。
F「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
G「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-30 メータの表示例
●レベル
アナログオブジェクトのデータをレベル表示する部品です。主メニューの「動部品A」を選択し 副メニューの「レベル」を選択すると「レベル」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-31 レベル画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄にレベル部品の基準座標を登録します。
B「範囲」欄にレベルの表示範囲を入力します。
C「動作方向」欄にレベルの動作方向(データの増加する方向)を入力します。
D「背景」欄に背景の有無を登録します。
E「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-32 レベルの表示例
●フロート
アナログオブジェクトのデータをフロート(浮き)表示する部品です。主メニューの「動部品A」 を選択し副メニューの「フロート」を選択すると「フロート」画面が表示されます(アマチュア モードのとき)。
図14-33 フロート画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄にフロート部品の基準座標を登録します。
B「範囲」欄にフロートの表示範囲を入力します。
C「フロート幅」欄にフロートの幅を入力します。
D「動作方向」欄にフロートの動作方向(データの増加する方向)を入力します。
E「背景」欄に背景の有無を登録します。
F「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
G「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-34 フロートの表示例
●バルブ
アナログオブジェクトのデータをバルブ表示する部品です。主メニューの「動部品A」を選択し 副メニューの「バルブ」を選択すると「バルブ」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-35 バルブ画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「軸位置」欄にバルブの軸位置を登録します。
B「針形状」欄に針の大きさを入力します。
C「回転角」欄に針の移動する範囲を入力します。
D「動作方向」欄に針の回転する方向を入力します。
E「背景」欄に背景の有無を登録します。
F「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
G「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-36 バルブの表示例
●直線
バイナリオブジェクトのデータを直線で表示する部品です。主メニューの「動部品B」を選択し 副メニューの「直線」を選択すると「直線」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-37 直線画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「始点位置」欄に直線の始点座標を登録します。
B「終点位置」欄に直線の終点座標を登録します。
C「線幅」欄に線の幅(太さ)を登録します。
D「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
E「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-38 直線(動部品)の表示例
●連続線
バイナリオブジェクトのデータを連続線で表示する部品です。主メニューの「動部品B」を選択 し副メニューの「連続線」を選択すると「連続線」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-39 連続線画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「始点位置」欄に連続線の始点座標を登録します。
B「折れ点」欄に連続線の折れ点(中継点)を登録します。
C「線幅」欄に線の幅(太さ)を登録します。
D「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
E「番号表示」ボタンをONにすると、キャンバス上に折れ点の番号が表示されます。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば上図のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-40 連続線(動部品)の表示例
●塗多角形
バイナリオブジェクトのデータを塗多角形で表示する部品です。主メニューの「動部品B」を選 択し副メニューの「塗多角形」を選択すると「塗多角形」画面が表示されます(アマチュアモード のとき)。
図14-41 塗多角形画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「始点位置」欄に塗多角形の始点座標を登録します。
B「頂点」欄に塗多角形の頂点座標を登録します。
C「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
D「番号表示」ボタンをONにすると、キャンバス上に頂点の番号が表示されます。
E「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上(左)、監視パネル上(右)の表示
図14-42 塗り多角形(動部品)の表示例
●画素移動
キャンバス上の任意の領域のピクセルをスクロール表示する部品です。バイナリオブジェクトの 状態によってスクロールがON・OFFします。
主メニューの「動部品B」を選択し副メニューの「画素移動」を選択すると「画素移動」画面が 表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-43 画素移動画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄にオブジェクトID名を登録します。
A「表示点」欄に画素の表示座標(左上角)を登録します。
B「範囲」欄に画素移動の領域をW(幅)・H(高さ)で指定します。
C「動作方向」欄に画素の移動する方向を指定します。
D「移動量」欄に画素の移動する大きさをドットで指定します。
E「移動速度」欄に画素の移動速度(1秒間に移動する大きさ)をドットで指定します。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-44 画素移動の表示例
●円弧
バイナリオブジェクトのデータを円弧で表示する部品です。主メニューの「動部品B」を選択し 副メニューの「円弧」を選択すると「円弧」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-45 円弧画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「軸位置」欄に円弧の軸座標を登録します。
B「大きさ」欄に円弧の大きさ(長半径・短半径)を指定します。
C「角度」欄に円弧の始点の角度と終点の角度を指定します。
D「線幅」欄に円弧の線幅を指定します。
E「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-46 円弧の表示例
●塗円弧
バイナリオブジェクトのデータを塗円弧(中身を塗り潰した円弧)で表示する部品です。主メ ニューの「動部品B」を選択し副メニューの「塗円弧」を選択すると「塗円弧」画面が表示されま す(アマチュアモードのとき)。
図14-47 塗円弧画面(動部品)
次の項目を設定します。
@「OBJID名」欄に表示したいオブジェクトID名を登録します。
A「軸位置」欄に円弧の軸座標を登録します。
B「大きさ」欄に円弧の大きさ(長半径・短半径)を指定します。
C「角度」欄に円弧の始点の角度と終点の角度を指定します。
D「線幅」欄に円弧の線幅を指定します。
E「カラー」欄にカラーリストの番号を登録します。「14.4 (9)カラーリスト」を参照下さい。
F「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描画されます。
キャンバス上の表示
監視パネル上の表示
図14-48 塗円弧の表示例
○直線
キャンバス上に直線を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「直線」を 選択すると「直線」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-49 直線画面
次の項目を設定します。
@「始点」欄に直線の始点座標を登録します。
A「終点」欄に直線の終点座標を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-50 直線の例
○連続線
キャンバス上に連続線を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「連続線」 を選択すると「連続線」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-51 連続線画面
次の項目を設定します。
@「折れ点」欄に連続線の折れ点座標を登録します。
A線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
B「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-52 連続線の例
○垂直線
キャンバス上に垂直線を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「垂直線」 を選択すると「垂直線」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-53 垂直線画面
次の項目を設定します。
@「始点」欄に垂直線の始点座標を登録します。
A「終点」欄に垂直線の終点座標を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-54 垂直線の例
○水平線
キャンバス上に水平線を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「水平線」 を選択すると「水平線」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-55 水平線画面
次の項目を設定します。
@「始点」欄に水平線の始点座標を登録します。
A「終点」欄に水平線の終点座標を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-56 水平線の例
○四角形
キャンバス上に四角形を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「四角形」 を選択すると「四角形」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-57 四角形画面
次の項目を設定します。
@「角点1」欄に四角形の角点1(頂点)座標を登録します。
A「角点2」欄に四角形の角点2(@の対角点)座標を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C塗りつぶし属性を確かめてください。必要があれば変更してください。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-58 四角形の例
○多角形
キャンバス上に多角形を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「多角形」 を選択すると「多角形」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-59 多角形画面
次の項目を設定します。
@「頂点」欄に多角形の頂点座標を登録します。
A「番号表示」ボタンをONにするとキャンバス上に頂点の番号が表示されます。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C塗りつぶし属性を確かめてください。必要があれば変更してください。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-60 多角形の例
○正多角形
キャンバス上に正多角形を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「正多 角形」を選択すると「正多角形」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-61 正多角形画面
次の項目を設定します。
@「中心点」欄に正多角形の中心点座標を登録します。
A「端点」欄に正多角形のいくつかの端点のうちの1つを登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C塗りつぶし属性を確かめてください。必要があれば変更してください。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-62 正多角形の例
○円形
キャンバス上に円形を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「円形」を 選択すると「円形」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-63 円形画面
次の項目を設定します。
@「中心点」欄に円形の中心点座標を登録します。
A「円周点」欄に円形の任意の円周点を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C塗りつぶし属性を確かめてください。必要があれば変更してください。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-64 円形の例
○楕円形
キャンバス上に楕円形を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「楕円形」 を選択すると「楕円形」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-65 楕円形画面
次の項目を設定します。
@「中心点」欄に楕円形の中心点座標を登録します。
A「外角点」欄に楕円形の任意の外角点を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C塗りつぶし属性を確かめてください。必要があれば変更してください。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-66 楕円形の例
○円弧
キャンバス上に円弧を描画します。主メニューの「静部品A」を選択し副メニューの「円弧」を 選択すると「円弧」画面が表示されます(アマチュアモードのとき)。
図14-67 円弧画面
次の項目を設定します。
@「始点」欄に円弧の始点座標を登録します。
A「終点」欄に円弧の終点座標を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C塗りつぶし属性を確かめてください。必要があれば変更してください。円弧の場合、塗りつぶし を設定すると塗りつぶされる領域は円弧とそれの作る弦の閉領域を塗りつぶします。
D「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-68 円弧の例
○背景
監視パネルの背景をパターンや色で塗りつぶします。この背景はキャンバス上では確認できませ ん。監視パネル上でのみ確認できます。
主メニューの「静部品B」を選択し副メニューの「背景」を選択すると「背景」画面が表示され ます。
図14-69 背景画面
次の項目を設定します。
@「背景属性」欄に背景の種類を登録します。
A上記@で単色のとき、その色を登録します。
B上記Aでパターンのとき、そのパターン、パターン色、パターン背景色を登録します。
例えば監視パネル上で次のように表示されます。
図14-70 背景表示例
○文字
キャンバス上に文字を描画します。主メニューの「静部品B」を選択し副メニューの「文字」を 選択すると「文字」画面が表示されます。
図14-71 文字画面
次の項目を設定します。
@「表示点」欄に文字の表示点座標を登録します。
A「文字入力」欄に描画したい文字列を登録します。
B文字属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-72 文字表示例
○ビットマップ
キャンバス上にビットマップを描画します。主メニューの「静部品B」を選択し副メニューの 「BITMAP」を選択すると「ビットマップ」画面が表示されます。
図14-73 ビットマップ画面
次の項目を設定します。
@「ビットマップ」欄に表示したいビットマップを登録します。
A「表示点」欄にビットマップの表示点を登録します。
B「倍率」欄にビットマップの表示倍率を登録します。
C「色」欄にビットマップのフォア(前景)色とバック(背景色)を登録します。
D「マスク」欄にマスクの有無を指定します。
E上記Dでマスク有のとき、マスクビットマップを指定します。
Fビットマップとマスクビットマップのイメージがウィンドウ下部に表示されます。
G「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-74 ビットマップの例
○表
キャンバス上に表を描画します。主メニューの「静部品B」を選択し副メニューの「表」を選択 すると「表」画面が表示されます。
図14-75 表画面
次の項目を設定します。
@「表原点」欄に表の原点座標を登録します。
A「表ピッチ」欄に作成したい表のX/Y方向のピッチ数を登録します。
B線属性を確かめて下さい。必要があれば変更してください。
C「ENT」ボタンを押すと描画、「CAN」ボタンを押すとキャンセルします。
例えば次のような部品が描かれます。
図14-76 表の例
※補足
●マスクビットマップとは
マスクビットマップとは、あるビットマップを画面に表示するときに特定領域を抜いて表示した いときにその領域を示すビットマップです。図14-77に例を示します。
図14-77 マスクビットマップの効果
図は背景のある監視パネル上で同じビットマップを並べたものです。左はマスクビットマップ無
しで、右側がマスクビットマップを指定したものです。図で分かるように、左のビットマップの白
い部分が右では透けて見えます。つまりこの部分は描画されないのです。マスクビットマップを使
用するとこの様な描画効果を得ることができます。
図14-78 部品をピック
複数の描画部品を選択した場合には、図のような要素一覧ダイアログが表示されますので、選択 する部品が表示されている行を選択することで編集部品を確定することができます。
図14-79 部品を選択
(1)静部品・動部品属性の変更
例えばキャンバス上に描かれた文字の大きさやフォントを変更するとか、線の形状や太さを変更 するといった場合には部品属性の変更をします。
@主メニューの「編集」を選択し、副メニューの「変更」を選択します。
A「編集範囲の始点をピックしてください」というメッセージが表示されるので始点をマウスで選 択します。
B同様に「編集範囲の終点をピックしてください」というメッセージが表示されるので終点をマウ スで選択します。
※この時の選択範囲の指定は、操作環境で指定した「部品の認識方法」で設定した方法になります。
(2)静部品・動部品の移動
キャンバス上の任意の部品(1つ以上)を移動します。
@主メニューの「編集」を選択し、副メニューの「移動」を選択します。
A「編集範囲の始点をピックしてください」というメッセージが表示されるので始点をマウスで選 択します。
B同様に「編集範囲の終点をピックしてください」というメッセージが表示されるので終点をマウ スで選択します。
C「移動先をピックしてください」というメッセージが表示されるので移動先をマウスで選択しま す。このとき、移動する部品のイメージが表示されます。
(3)静部品・動部品の複写
キャンバス上の任意の部品(1つ以上)を複写します。
@主メニューの「編集」を選択し、副メニューの「複写」を選択します。
A「編集範囲の始点をピックしてください」というメッセージが表示されるので始点をマウスで選 択します。
B同様に「編集範囲の終点をピックしてください」というメッセージが表示されるので終点をマウ スで選択します。
C「複写先をピックしてください」というメッセージが表示されるので複写先をマウスで選択しま す。このとき、複写する部品のイメージが表示されます。
(4)静部品の順序
静部品はキャンバス上(監視パネル上も同様)での描画の順序があります。静部品が重なりあっ て描画される場合には、一番最後に描画された静部品が一番上に描画されます。
静部品の描画順序を入れ替えることができます。
@主メニューの「編集」を選択し、副メニューの「順序」を選択します。
A「編集範囲の始点をピックしてください」というメッセージが表示されるので始点をマウスで選 択します。
B同様に「編集範囲の終点をピックしてください」というメッセージが表示されるので終点をマウ スで選択します。
C「要素一覧」ウィンドウが表示され、リスト上に選択した静部品の順序が表示されます。この中 で一番上に表示したい静部品を選択するとその部品がこのリストの一番最後にエントリされます。
D「END」ボタンを押すとキャンセルされます。
(5)静部品・動部品の削除
キャンバス上の任意の部品を削除します。
@主メニューの「編集」を選択し、副メニューの「削除」を選択します。
A「編集範囲の始点をピックしてください」というメッセージが表示されるので始点をマウスで選 択します。
B同様に「編集範囲の終点をピックしてください」というメッセージが表示されるので終点をマウ スで選択します。
C「部品を削除します」という確認ウィンドウが表示されるので「YES」を選択すると部品が削除 されます。
(6)静部品・動部品の全削除
キャンバス上の全ての部品を削除します。
@主メニューの「編集」を選択し、副メニューの「全削除」を選択します。
A「全データを削除します」という確認ウィンドウが表示されるので「YES」を選択するとキャン
バス上のすべての部品が削除されます。
印刷できる用紙サイズは、A3,A4、B4、B5の4種類です。
(1)印刷の方法
主メニュー上の「印刷」ボタンを押すと「印刷出力設定」ウィンドウが表示されます。
図14-80 印刷をする
@「印刷部数」欄に同時に印刷する部数を設定します。
A「印字倍率」欄に印刷する倍率を設定します。倍率は用紙のサイズに応じて最適な値が設定され ますが、必要に応じて変更してください。
B「用紙サイズ」欄に印刷に使用する用紙サイズを指定します。
C「用紙方向」欄に印刷する用紙の方向を指定します。
D「印刷」ボタンを押すと印刷を行います。
描画途中で作業を一時保存したい場合も、「ENT」ボタンを使用して一度終了して下さい。
図14-81 描画内容の保存終了
静部品および動部品として使用するビットマップの新規作成・編集・管理を行います。
このビットマップはいくつかのグループに分けて管理します。例えば監視目的別にグループを 作ったり、所有者別にグループを作ったりします。
まず最初にこのグループの登録を行います。
図14-82 ビットマップエディタ
(1)グループの編集
@主メニューの「静環境」または「動環境」を選択して副メニューの「BTM作成」を選択すると「ビッ トマップグループ」ウィンドウが表示されます。
図14-83 グループの編集
A「グループ名」欄に任意のグループ名を登録します。
図14-84 グループ名を登録
(2)ビットマップの新規作成
@「ビットマップグループ」ウィンドウの「ビットマップ数」欄を選択して「ビットマップリスト」 ウィンドウを表示します。「ビットマップ名」欄の空白行を選択して、ビットマップ名を登録し て下さい。
※ビットマップ名は、拡張子(*.xbm)も含めて23文字以内にする必要があります。また、全角文 字は使用できません。
図14-85 ビットマップリストの表示
A「イメージを編集してください」という確認ウィンドウが表示されます。ここで、「YES」を選択 します。
図14-86 ビットマップ名の登録
B「ビットマップ参考値」欄に「未編集」と表示されるので、この欄を選択して「ビットマップ編 集」ウィンドウを表示してビットマップを作成します。
図14-87 ビットマップ編集の表示
(3)既存のビットマップを再編集する
@「ビットマップグループ」ウィンドウの「ビットマップ数」欄を選択して「ビットマップリスト」 ウィンドウを表示します。
Aすでに登録されているリスト上の「ビットマップ参考値」欄を選択して「ビットマップ編集」ウィ ンドウを表示してビットマップを編集します。
(4)既存のビットマップ名を変更する
登録済みのビットマップ名は変更することができませんが、登録済みのビットマップを外部ファ イルとして出力して名称変更を手作業で行ない、再度インポートすることで実現することができま す。詳しくは「18章 リソースファイルの入出力」を参照して下さい。
(5)ビットマップ編集エディタ
ビットマップ編集エディタの使い方を説明します。
図14-88 ビットマップ編集エディタ
●点を描く
描画コマンドボタンの ボタンを押して編集領域上をマウスでクリックすると点を打つこ とができます。
●文字を描く
描画コマンドボタンの ・・ のいずれかのボタンを押し編集領域上をクリックするとそこに文字を描画します。
●操作のやり直し
編集ボタンの ボタンを押すと編集前の状態に戻ります(1回のみ)。
●ビットマップの全消去
編集ボタンの ボタンを押すと編集領域を全て消去します。
●ビットマップの反転
編集ボタンの ボタンを押すとビットマップの白黒を反転します。
●格子の表示
編集ボタンの ボタンを押して格子の表示をオン・オフします。
@回転
編集ボタンのを押すと、編集領域を時計周りに90°回転します。
A上下反転
編集ボタンのを押すと、編集領域を上下反転します。
B左右反転
編集ボタンのを押すと、編集領域を左右反転します。
C移動 上
編集ボタンのを押すと、編集領域を上へ1ドット移動します。
D移動 下
編集ボタンのを押すと、編集領域を下へ1ドット移動します。
E移動 右
編集ボタンのを押すと、編集領域を右へ1ドット移動します。
F移動 左
編集ボタンのを押すと、編集領域を左へ1ドット移動します。
※ベクターフォントは、KaracrixBuilder-30Sでは使用できません。
図14-89 フォントサンプル
サンプルは上から順に、
X11ドットフォント(14ドット)、
X11ドットフォント(16ドット)、
X11ドットフォント(24ドット)、
ベクターフォント(明朝体50ドット)、
ベクターフォント(ゴシック体50ドット)
となります。なお、ベクターフォントのサイズは3〜99ドットまで自由に設定できます。